第34回九州地区高校軟式野球大会最終日の29日は宮崎市のひむかスタジアムで決勝戦があり、鹿児島実は0−1で津久見(大分)に惜敗した。
▽決勝
鹿児島実 000000000=0
津久見 00001000×=1
◇エース、主将として「制球力を磨く」「チーム元気に」
決勝までの2試合で計8点をたたき出した鹿実打線だったが、津久見のエースの前に1安打、10三振と沈黙。「球が速いし、変化球も切れた。ちょっと点が取れそうな雰囲気がなかった」と井上洋一監督もうなるばかり。五、六回と先頭打者が四球を選ぶと、すかさず犠打で送ったが、実らなかった。
打線は零封されたが西尊仁投手の好投は光明だった。井上監督は「リーダーシップも発揮できる」と新チームの主将に指名。エースと二足のわらじだ。
その西投手。決勝点となった五回の二塁打は「スライダーが抜けました」と舌を出したが、失点はこの1点のみ。エースの仕事は果たした。
中学時代は硬式を握っていたが、ボールの特性を生かせる軟式の魅力にはまったという。「芯でとらえないとボールは飛ばない。ちょっとポイントをずらせば、面白いように打たせて取ることができる」という。
エースとしての課題は「制球力を磨くこと」。そして主将としてチームの課題は「今のままでいいけど、もっと元気にプレーさせることかな」と話した。